トランスフォーマー・キスぷれ

コンボイxメリッサ

 2006年8月10日に発売された、キスぷれ玩具製品第1弾。

 バイナルテック仕様のコンボイと、そのパートナーであるメリッサのフィギュア、新規のサーフボード武器やドラマCDをセットした商品。

 キスぷれ商品にはシリーズとしての通し番号は無いが、タカラトミー公式サイトでは便宜的に「#01」のナンバーが付けられている。


パッケージ

扉を開いた状態

 パッケージは特殊な形状で、開閉する扉の部分はマグネットで固定されるようになっている。扉を開いたウインドウ内部には、カーモードのコンボイや、それに腰掛けるメリッサ、付属のCD等が立体的に配置されており見栄えは良い。大胆にメリッサのイラストを大きく配したパッケージデザインは、商品の性格を端的に表していると言える。

 玩具の変形説明書は、イラストを多用して変形ロボットに馴染みの薄いファン層にも判り易く説明しようという試みがなされている。また、この解説書はちょうどCDケースのレーベル面にスリーブとして収納できるサイズになっている。事前情報では設定イラスト集が付属とされていたが、実際の製品では解説書にメリッサとコンボイの玩具開発用の設定イラストが1ページだけ掲載されている。

 日本のトランスフォーマー製品の多くに封入されているキャラクターカードも付属しており、表面はパッケージのイラスト、裏面は玩具の写真とコンボイのプロフィールで構成されている。

 ドラマCDはラジオドラマの採録と新録の2部に分れており、新録部分にはコンボイ役として玄田哲章氏が出演する。ラジオドラマのレビューはこちら

コンボイ


カーモード(ダッジRAM SRT-10)

ロボットモード

 ダッジRAM SRT-10に変形するコンボイの玩具本体は、バイナルテックの海外版である“オルタネイターズ”で発売されたオプティマス・プライムの仕様変更品。既存のバイナルテック製品とは違いダイキャストパーツは使用されていないが、車体は全体が塗装されており外見上の遜色は無い。
 海外版のオプティマス・プライムとは、全体に彩色が施されている点以外にも、ホイールやグリルがメッキになっている点や、細部の彩色パターンが異なる点等、全体にわたって変更点があり、プラの成形色そのままの海外版よりも豪華な仕様になっている。

 ロボットモードでは、バイナルテックでお馴染みのエンジンが変形した銃(コンボイガン)に加えて、本商品オリジナルの武器サーフブレードが付属する。付属のサーフボードを分割して組み方を変える事で刀剣状の武器にするものだが、2つに分割した状態で二刀流にする事もできる。付属のフィギュアとの連動も考慮されたサーフボードからの変形というアイディアは面白い。
 カーモードでは、ボンネットとドアの開閉に加えて、後部ゲートの開閉も可能(画像無し)。また、運転席内の中央には開閉可能のシートがあり、二人掛けから三人掛けに出来る。

ロボットうしろ

ドア、ボンネットオープン&メリッサ搭乗

カーモードうしろ&メリッサ


二刀流

サーフブレード


付属パーツ類

メリッサ

 

 付属フィギュアのメリッサは、バイナルテック・アスタリスクと同様に、シートに座った状態と立った状態が組み替えで再現できる。今回は首がボールジョイントになっている事も特筆すべき点だろう。立ちポーズが前かがみな為に、安定して立たせる為、スタンドが付属しているが、バランスを取ればスタンドが無くても自立可能。
 このフィギュアの下半身は、俗にパンツと言われる事が多いが、設定によれば「白ビキニ」にシャツを羽織った状態という事になっている。
 シャツには、ピンクのドクロマークが三つ描かれているが、雑誌等に掲載された試作写真では「EDC」のロゴになっていた。


オルタネイターズ版との比較


左:キスぷれ版、右:海外版


左:キスぷれ版、右:海外版


 海外のオルタネイターズ版とは、全体の赤が彩色になった点以外に、青の成形色の色味が異なる点や、腕や腰の彩色が大きく異なる。眼の色は海外版では青、日本版では黄色。
 カーモードでは、荷台の黒が日本版には無くなっている点や、ホイール、グリルのメッキパーツ、テールランプの彩色等が異なる。また、エンジン/銃の彩色も異なるが日本版の赤の方が実車に忠実。

 海外版は全体の赤の成形色がやや透けた感じで重量感が無いが、日本版では全体に彩色が施され改善された。しかし、塗装ムラの個体差はかなり激しく、一長一短といった所だろう。

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