パッケージ(USAエディション版)
SLUGSLINGER

スラッグスリンガー


 アメリカでは、2004年8月頃から発売された。エネルゴン・デラックスアソートwave5から新しく登場した商品のひとつだが、他のwave5新規アイテムより遅れて登場している(wave5.5)。

 この時期、エネルゴンシリーズはパッケージデザインの転換期にあった為、次のwave6アソートから出荷された商品は、赤いバックを基調とした「パワーリンクス・バトルス」版パッケージに変更された。その為、wave5の途中から発売された初期版の黒いバックのパッケージは出荷数が少ない。

 日本では、2004年10月28日にトイザらス限定USAエディション商品として発売されたが、商品名はなぜか「ストームジェット」とされており、「スラッグスリンガー」の名称は使われていない。この時のパッケージは、赤いバックの後期版に「トイザらス」の英語ロゴステッカーをブリスター表面に貼られている。(上記画像)

 アニメには登場しない玩具のみのキャラクターだが、玩具封入カタログのコミックやドリームウェーブ社のコミックでは活躍が描かれている。

 「スラッグスリンガー」の名称は、1987年に発売されたG1キャラクター、ディセプテイコン・ターゲットマスターのメンバーを継承しており、ビークルモードも同じく機首の2つあるジェット機。


ビークルモード

ロボットモード


 ビークルモードは、機首の2つあるジェット機で、1987年の同名キャラのビークルモードにかなり似せたスタイル。4基の着陸脚が展開可能。翼には、左右2基のミニコンジョイントがあり、尾翼の付け根には、エネルゴンウエポン用のジョイントがある。

 変形パターンは、非常に複雑で、腕と脚の付け根を何段階にも折り畳んでいくパズル的な複雑さを持つ。ロボットモードでは、基本的な関節は可動するフリーポーザブル仕様。ビークルモードはG1キャラクターを踏襲しているが、ロボットモードでは面影は全く無い独自のもので、特に頭部の左右非対称で口を食い縛ったような表情は、ビーストウォーズ時代の商品を思い起こさせる。

 エネルゴン・シリーズのディセプティコン側商品の共通テーマである「ハイパーパワーモード」は、ロボットモードで背中からミサイルランチャーを展開するという簡単なもの。スイッチを押すとスプリングでミサイルが発射できる。ミサイルは、先端にクリアパーツのカバーが取り付けられた一風変わった形状。

 ビークル・ハイパーパワーモードは、中央から機体を左右に展開してミサイルランチャーを露出させた形態がパッケージ裏面に掲載されているが、説明書には明確な記述は無く、一応、変形過程のイラストにこの形態と思われる図も掲載されてはいるが、特にそれに関する説明は無い。
 ビークルモードでは、この状態にしないとミサイルランチャーのスイッチを押す事ができない為に、これが意図されたハイパーパワーモードなのだと思われるが、この展開状態では機体を展開している複雑な可動部分を保持する事ができず、すぐに垂れ下がってしまう為に説明書への記載は見送られたものと思われる。

 全体のカラーリングは、ライトグレーやブラック、ダークグリーン等を使ったもので、風防やミサイル先端はクリアイエロー。左肩には、ディセプティコンのエンブレムがプリントされている。

 この商品の非常に複雑な変形パターンは、同時期の他の商品には見られないものだが、アニメに登場しない悪のキャラクターという性質上、購入対象年齢を高めに想定できる為に可能になったものと推測される。

ロボットうしろ


頭部アップ

ハイパーパワーモード

ビークルモード

ロボットモード



ダイブボムのエネルゴンウエポンを装備

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