GO-BOTS (ゴーボッツ) USA1995年


Go-Botsは、1995年度に、海外で販売されたカテゴリで、そのコンセプトは、1/64スケール(いわゆるトミカサイズ)
のミニカーが、ロボットに変形するという物。ボディは、ミニチュアカーとしても通用する程の精密感を持ち、その車輪には、
通常のレーシングミニカー同様に、細い金属製の車軸が通されており、手で押し出すことで、高速で走らせることが出来る。
パッケージでは、他社のミニカー用レーシングコースで遊べることが、アピールされていた。

ロボットへの変形は、そのサイズの所為もあって簡単なものだが、カーモード時に、キッチリと納まる各パーツが小気味良い。
各商品には、ロボット時に持たせる銃が付属しているが、これは、カーモード時には、余剰パーツとなる。
シリーズは、全部で6車種だが、色替えによって多くの種類のキャラクターが発売された。


第1期 発売分


ロボットモード


カーモード

最初に発売されたシリーズ。
左から順に、ブロウアウト(Blowout)、ファイアクラッカー(Fireclacker)、ギアヘッド(Gearhead)、ハイビーム(High Beam)、
モーターマウス(Mortormouth)、ダブルクラッチ(Double Clutch)。 6名全員サイバトロン(Autobot)所属

ブロウアウトとファイアクラッカーは、カーモード時が、クリアーパーツで構成され、リアルなミニカー路線にしては、違和感がある。
また、ギアヘッドとモーターマウスのロボット時の脚部や頭部等もクリアーパーツとなっている。

第2期 発売分


ロボットモード


カーモード

左から順に、メガトロン(Megatron)、オプティマス・プライム(Optimus Prime/コンボイ)。
当然、メガトロンはデストロン、オプティマスはサイバトロンの所属である。

1995年の春頃から出荷されたアソートでは、ブロウアウトとファイアクラッカーが外されて代わりに、その2体の
成形色を変更した、メガトロンとオプティマスが加わった。他の4体は、そのまま継続。ただし、ギアヘッドとモータ
ーマウスは、第1期の発売分では、クリアーパーツだった部分が、メガトロン、オプティマスと同じく通常の非透明
パーツになっている。これは、金型構成上の都合の様だ。(下図参照))

色を変えただけの製品が、オプティマス、メガトロンであることに対する説明として、パッケージのバイオカードで、
”Reconfiguration Matrix”の存在が説明された。これによって、外観を自由に変えることが可能になったらしい。


それぞれ、左が1期、右が2期版。透明パーツが非透明に変更されている。


第3期 発売分


ロボットモード


カーモード

左から順に、フレンジー(Frenzy)、サイドスワイプ(Sideswipe/ランボル)、サウンドウェーブ(Soundwave)、
バンブルビー(Bumblebee/バンブル)、アイアンハイド(Ironhide)、ミラージュ(Mirage/リジェ)。

フレンジー、サウンドウェーブは、デストロン側。その他の4名は、サイバトロン所属。

1995年の夏頃からのアソートでは、6車種全てが、新しいカラーリングで登場。名称も全てG1の人気キャラ
クターの物が付けられている。 役職(Function)やバイオカードの内容から見て、過去のキャラクターと同一
人物だと思われる。


BotCon`95 限定

この年、1995年に開催された、BotCon`95では、限定トイとして、
ハイビーム/バンブルビーの色替え版が、「ナイトレーサー」の名称
で販売された。成形色自体は、ハイビーム等と同じだが、ボディ全体
が黒で、車体横には、紫のラインが塗装されているが、これがどうやら
塗装マスクを使用せずに、手塗りしたらしく、かなりムラになっている。
また、ボンネットには、G1のデストロンエンブレムが貼ってあるが、これ
もどうやら、パソコンで作成してプリントアウトしたハンドメイドの様で、
なんとも手作り風味。約300個が生産された。

キャラクター的にはデストロンの女狙撃手とされているが、この時点で
は、海外では女性型のトランスフォーマーは、玩具としては、一切存在
せず、イベント限定とは言え、海外初の女性型TF玩具となった。


ナイトレーサー(Nightracer)

未発売商品

ゴーボッツの1995年度商品には、当初予定されていたが、未発売になったトレーラー型の大型
アイテムが存在する。これは、BotCon`94で、次年度発売予定商品としてハスブロのブースに展示
されていたものの、実際には発売される事は無かった。
トレーラーを展開すると、ゴーボッツの発射台になり、また、トレーラー内部に数台のゴーボッツが収
納出来た様だ。ギアヘッド/サウンドウェーブをグリーンに色替えしたキャラクター”Greasepit”の付
属が予定されていた。

その他、実際には、ビーストウォーズの展開が決定した為に、発売される事はなかったが、1996年
度にも、完全新作でゴーボッツを展開する予定があった様で、試作品が何点かBotConのチャリティー
オークションに出品されている。この”1996年版ゴーボッツ”は、従来カーモードで余剰パーツだった
銃を両足の間に挟む形で収納できるギミックが予定されていた様だ。

日本国内発売商品

国内では、1995年末に3車種のみ、タカラのセブン事業部から少数が発売された。

参照:TF紳士録内 1995年商品リスト内 「ゴーボッツ」

その後、2000年には、「トランスフォーマー・カーロボット」シリーズに、スパイチェン
ジャーのカテゴリ名で、6車種がカラーリングを換えて登場。

参照:カーロボットステーション内 「スパイチェンジャー」

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