トランスフォーマー・キスぷれ

第50回放送 2007年3月20日



 今回のドラマはシャオシャオの担当。ギャラクシーフォースの世界へ。

 「おしえてTF情報局」では、同時期の玩具紹介と共に、同作に5人登場するコンボイのキャラクター当てクイズが行なわれている。玩具封入のキャラクターカードのキャラ名部分を伏せて声優に当てさせていた模様。


●エピソード概要

 シャオシャオは機械の星で、巨大虫型ロボットの大群に追いかけられていた。ピンチのシャオシャオを救ってくれたのは、マイクロンのルーツ。ルーツは、ここはシャオシャたちが居るべき世界では無いと言う。ここは、パラレルワールドのセイバートロン星だった。
 ルーツ達は、グランドブラックホールの脅威から宇宙を救う為に創造主プライマスのスパークのかけらを集めているのだ。シャオシャオは、そのプライマスに会うにはどうすれば良いのか尋ねるが、その答えは意外なものだった。この星自体がプライマスそのものだと言うのだ。シャオシャオは、ルーツ達が集めているプライマスのスパークのかけらと、自分達が探しているオールスパークのかけらに関係があるのか、また、どうすれば自分達の世界に戻れるのかを聞こうとする。ルーツは語る。大昔にも、ロゴスプライムに召喚された2人のトランスフォーマーが、シャオシャオの世界からこの世界に現われた事があったという。彼らは元の世界に戻れたのだろうか、戻れたのならその方法を聞き出さなくてはならない。早く元の世界に帰らないと、シャオシャオ達の未来は消えてしまうのだ。
 そこに時空の番人と称するトランスフォーマー、ベクタープライムが現われた。帰る方法を知っているというベクタープライムは、刀を抜いて宙を切ると、そこに時空の裂け目ができた。これで、帰れるのかと思ったシャオシャオだが、その裂け目からは金色の巨大な手が現われた。それは、いつもオールスパークのかけらを奪っていった奴に他ならない。そして、シャオシャオはその手に掴まれ連れさられてしまった…。


■消える未来

 今回の舞台となったのは、「トランスフォーマー・ギャラクシーフォース」の世界。当初は、前2作(マイクロン伝説、スーパーリンク)と同一世界の続編として企画された作品だが、製作段階で、続編としての要素を切り捨てていった為に、厳密には世界観の繋がらない、独立した世界の物語となっている。実際、放映中の雑誌記事等では、過去の作品との関連は無い別作品と明言されているが、2007年時点の公式情報ではシリーズ紹介の利便性を考えてか、(矛盾に関しては放置したまま)過去2作と同一世界の物語と再解釈されているようだ。
 海外では、設定等を一部日本版とは変更して、続編としてのニュアンスを強めているが、アニメ本編自体が過去2作と矛盾する内容が多く、世界観の連続性に関しては海外でも議論の対象とされる場合がある。

 冒頭、シャオシャオが追いかけられた虫型ロボットは、グランドブラックホールに呑み込まれたセイバートロン星で大量発生した「ランブル」だろう。ルーツが語った、プライマスのスパークのかけらとは、ギャラクシーフォース作中で、彼らが集めていた「プラネットフォース」の事。
 ロゴスプライムに召喚されたトランスフォーマーとは、2006年にフィギュア王誌で連載された、「ビーストウォーズ・リボーン」からの引用で、ビーストウォーズ・リターンズの最終決戦後、ゴリラのコンボイと恐竜のメガトロンが、ロゴスプライムなるトランスフォーマーにギャラクシーフォース世界へ召喚されている。ちなみに、彼らが元の世界に戻れたのかどうかは描かれていない。

 今回、ラジオドラマでは初めて、彼女達が何の為にオールスパークのかけらを集めているのかが語られた。それによると、オールスパークのかけらを集めないと、彼女達の世界の未来が消えてしまうのだという。いままでは、「大変な事になる」といった表現でのみ語られていたオールスパーク収集の目的がようやく明らかになった訳だが、実の所、電撃ホビーマガジン連載のコラム「トランスフォーマー情報管理局テレトラン!!」では、2007年3月号(1月25日発売)で、同様の説明がなされている。だが、実際にストーリーを展開しているラジオドラマ本編では全く触れられていないのは、構成上の不備と言えるのではないか。
 ともあれ、今回の放送で、当梨、メリッサ、シャオシャオの3人が、パラレルワールドで謎の存在に連れ去られた訳で、次回は完結編として全ての謎を明らかにしてくれるものと期待する。

 次回の放送は、通常とは曜日、時間が異なり、3月26日(月)夜8時からの放送。3月18日に行なわれた公開収録分が放送され、それが番組の最終回となるそう。

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