トランスフォーマー・キスぷれ

第42回放送 2007年1月23日



 今回もドラマ冒頭に3人が登場しているが本編は当梨が担当。ザ☆ヘッドマスターズの時代へ行くお話。

 おしえてTF情報局では、ヘッドマスターズ関連玩具の紹介やスパークボット試作品を交えてのトーク。


●エピソード概要

 今回、時間移動した先は2011年の宇宙空間だった。そこでは、トランスフォーマー達が戦っている。この時代でもまだ戦いは続いていたのだ。その戦場で戦うトランスフォーマー達の様子がおかしい。首が外れて小型のロボットに変形した。スパークボットが言うには、彼らはヘッドマスターという種類のTFで、修行の末にこの能力を手に入れたのだという。
 その能力に感嘆する一行に、スターダストはオールスパーク探索を急かす。今回は当梨の番だ。

 当梨を乗せて宇宙を探索するスターダストだが、当梨は気分が悪くなってきたようだ。その間にも周囲では様々な種類のトランスフォーマーが戦いを繰り広げている。その時、突如火星が爆発した。そのかげからは巨大なサソリが現われ、ついでブレイブマキシマスに似た、だがとてつもなく巨大な戦艦が現われ戦いが始まった。その戦艦は超巨大ロボットに変形し、トランスフォーマーが変形した頭部を合体させた。この戦艦もまたヘッドマスターだったのだ。
 オリオン座とサソリ座の因縁を想起させる巨大なサソリと巨大ロボットの戦いに圧倒される当梨だったが、今回の任務はこの超巨大ロボット「フォートレスマキシマス」からのオールスパーク回収だ。恐れをなしつつも勇気を振り絞りキスをする当梨。任務完了。


■2011年

 今回のドラマの舞台となったのは、アニメシリーズ第3作となる「ザ☆ヘッドマスターズ」の時代。タイトル通り、ヘッドマスターと呼ばれる種類の新型トランスフォーマーが登場する。彼らは本来は非変形タイプの小型一般市民ロボットだったが、ドラマ中でも言及されている様に修行の結果、ヘッドモードへの変形を可能にし、乗物などに変形可能な大型ボディへ合体する事で通常タイプのトランスフォーマーと同等以上の能力を獲得した。アニメ中では「修行」と表現されているが、修行によってロボットの体構造を変化させた訳では無く、これは精神力を鍛える為と説明されており、つまりあらたな合体能力や合体後の新しい体を制御するプログラムに適応する為と解釈出来る。アニメでは、ヘッドマスターとしての合体能力を身に付けた直後には満足に変形も動く事もできない状態だった事が描かれていた。

 ドラマ中で火星が爆発する描写があるが、これはアニメ第15話「火星爆破!!出現メガザラック」からの引用。この回ではデストロン軍団は惑星の爆発によって発生するプラズマエネルギーを採取する為の手段として実際に火星を爆発させてしまう。また、それ以前の回ではトランスフォーマーの母星であるセイバートロン星も爆破してしまうが、どちらの星も後のシリーズには何事も無かったかのように登場している(火星は「トランスフォーマービクトリー」、及び「ビーストウォーズセカンド」、セイバートロン星はビーストウォーズ以降の全作品)。これは重大な矛盾としてしばしば問題となっているが、全くフォローが無かった訳では無く、ザ☆ヘッドマスターズの最終回ではラストに「火星をはじめ宇宙の復興など、まだやらなければならない仕事が我々にはまだ沢山あるんだ。」というセリフが挟まれている。こういったセリフが存在し、後のシリーズに実際に登場している以上、手段はどうあれ正史として「復興した」と解釈しなければならないだろう。

 今回登場した巨大トランスフォーマー「フォートレスマキシマス」はヘッドマスターズの指導者だったが、セイバートロン星に代わるあらたな星を探索する為に宇宙へ旅だったロディマスコンボイから指揮権を引き継ぎ3代目総司令官となった。ドラマ中ではブレイブマキシマスに似ていると言われているが、これはブレイブマキシマスの玩具がフォートレスマキシマスの玩具を流用した製品だった事から来る、いわば楽屋落ちであろう。作品中の設定としては、両者の類似を理由付ける説明は無い。
 一方、対峙する巨大なサソリとは、フォートレスマキシマスのライバルのデストロンヘッドマスターのリーダー「メガザラック」のこと。フォートレスマキシマスに匹敵する巨大なサソリ型戦艦からロボットと基地モードへの変形が可能だった。

 「おしえてTF情報局」では、ザ☆ヘッドマスターズの時期の商品、忍者参謀シックスショットと、ヘッドマスター(種類不明)の玩具が紹介された。また、スパークボットの試作品が完成し、それぞれにプリントされる声優がデザインしたマークに関する感想など。スパークボットの販売方法はまだ未定との事。

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