トランスフォーマー・キスぷれ

第39回放送 2007年1月2日



 今回のドラマは、メリッサ達三名が再び登場。その後のキスぷれ世界の状況が語られ、更なる新キャラクターが現われる。
 おしえてTF情報局では、カセットロンセットに続く企画の発表が行なわれた。


●エピソード概要

 ガルバトロンとその細胞を巡る戦いが決着した後、地球はアンチエレクトロンフィールドを解除し、トランスフォーマー達も戻って来た。当梨、メリッサ、シャオシャオの3人は、人類とトランスフォーマーの掛け橋として、カセットロン達とアイドルユニット「キスプレイヤーズ」を結成し、世界ツアー中だった。

 今は、アメリカのブレイブマキシマス基地でコンサートが始まる直前。だが、その時耳鳴りと共に空に三つの光る球体が現われた。
 三つの球は、テレパシーで当梨達に話し掛ける。「我はスパークボットのスターダスト」、「アンジェラ」、「ザンゲツ」。
 プライマスの使いだという彼らは、当梨達にキスを要求する。すでにキスプレイヤー能力を失っている彼女達だが、半ば無理矢理キスを交わすと、突如眩い光がブレイブマキシマス基地ごと周囲を包み、何処かに転移されてしまった。彼女達が現われた場所は、巨大なダムで、その上では赤い巨大なロボットが光る斧を振りかざしている。
 あれは、コンボイ。ここは、1985年のシャーマンダムだったのだ…。


■スパークボット

 今回のエピソードは、玩具製品オートルーパーxあたり付属のドラマCDでの第1期ストーリー完結後であり、当梨達キスプレイヤーは、その能力を失っている事に言及されている。

 彼女等がコンサートを開いていたブレイブマキシマス基地は、勿論、2000年の「トランスフォーマー・カーロボット」に登場した巨大基地トランスフォーマーの事。従来、この「カーロボット」の舞台となった世界は、G1トランスフォーマー世界とは異なるパラレルワールドであると解釈されるのが一般的だったが、玩具製品オートルーパーxあたりのパッケージ中台紙に掲載されたキスぷれ年表によれば、このカーロボットもG1と同じ世界で起った出来事とされている。また、この年表では、2004年に展開されたロボットマスターズも同じ時系列で起った出来事とされ、同シリーズのキャンペーン景品として登場した「サイバトロンベース」はブレイブマキシマスそのものである事になっている。(景品自体もブレイブマキシマスをそのまま流用したもの。)

 今回登場したスパークボットは、予想外の大好評となったカセットロンセットの後続企画として登場するアイテムで、そのベースになったのは、ビーストウォーズで発売されたエッグビーストシリーズ。販売ルート等は不明だが、球体に変形するロボット、ライオン、ホークの3種類をカセットロンセット同様に声優達が考えた名称、カラーリングで発売する。三体セットで、今回の付属CDは、「TRANSFORMER」のソロバージョンになるという。
 名称だけはドラマ内でも言及されており、その内訳は、以下の通り。

りりあん:ライオン型「アンジェラ」
明坂聡美:ロボット型「スターダスト」
鹿野優以:ホーク型「ザンゲツ(残月)」

 彼らスパークボットを遣わした「プライマス」とは、トランスフォーマー世界における神とも言える存在で、G1〜キスぷれ世界とはパラレルワールドになる「トランスフォーマー:ギャラクシーフォース」では、トランスフォーマー達の母星セイバートロン星そのものであり変形して超巨大ロボット形態になる事もできた。

 時空転移した当梨達が現われた、シャーマンダムとは、G1アニメ第2話で登場したアメリカの架空のダム。ここで、初代コンボイと初代メガトロンはレーザーアックスとエナジーメイスを用いた闘いを繰り広げた。

 余談だが、スパークボットの元になったエッグビーストは、更にその起源を遡ると、元々は、1984年に発売された「ミクロマン:ミクロチェンジシリーズ」の「流星ロボ」という商品。この商品は、その後、G1初期に日本国内のみで「スターボット」として発売される予定があったが結局キャンセルされている。その後、TF以外のシリーズだが、1988年の「魔神英雄伝ワタル」で一部金型を修正し「邪鬼玉」としても発売されている。ビーストウォーズのエッグビーストは、これにさらに修正を施しキーチェーンを付属して1997年末に発売された。

参考画像:エッグビーストシリーズ

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