トランスフォーマー・キスぷれ

第37回放送 2006年12月19日



 今回のドラマは、キスぷれ史上初、主人公の3人が同時に登場するエピソード。ストーリーは終局に向けて収束し、今回の放送が事実上のラジオドラマ最終回となるが、ストーリーは完結しておらず、最後の展開は、12/28発売の玩具版オートルーパーxあたりに付属のドラマCDで語られる。
 次週からは、「新展開」だそう。

 「おしえてTF情報局」では、海外版トランスフォーマー製品の設定文にある「座右の銘」(Motto)に関する話題。声優達がしきりに、自分達も作りたいと言っていたので、今後、彼女らのデザインしたカセットロンの座右の銘が発表されるかもしれない。


●エピソード概要

 レギオンの群れを率いてE.D.C.東京本部に侵攻しようとするコンボイとメリッサ。だが、その行く手ををロディマスとシャオシャオがさえぎった。破壊衝動に呑み込まれたロディマスを操りコンボイと対峙させようとするシャオシャオ。メリッサは融合しコンボイを護ろうとするが、コンボイはキスをさせてくれない。このチャンスにシャオシャオは、ロディマスに攻撃を指示する。メリッサと融合しないコンボイなど敵ではないはずだ。

 メリッサは、シャオシャオに対し、かつて支えになってあげられなかった事を詫びる。過去、メリッサは、コンボイを選びシャオシャオの元を去った。それはシャオシャオの深い寂しさに、弱い自分では答える事ができないと感じ逃げたのだと打ち明けるメリッサ。だが、今のメリッサは、もう逃げる事はしない。自分と戦って変わるのだと決意する。
 その言葉にも関わらず、全ての責任はコンボイにあると転嫁し、狂気に取り付かれたかのようにロディマスに攻撃を指示するシャオシャオだったが、ロディマスは何故か動かない…。
 コンボイがメリッサをかばっている。それはまるで親子のようでもあった。その2人の姿を目の当りにしたシャオシャオは、自分がメリッサを必要としたのと同じように、メリッサもコンボイを必要としている事に気付いた。メリッサもまたシャオシャオと同じだったのだ。全てを悟ったかのようなシャオシャオは、ロディマスに虚言を弄してコンボイを攻撃させようとした事を詫びる。しかし、ロディマスは知った上でシャオシャオの力になっていたのだという。2人もまたお互いを必要とするパートナーだったのだろう。

 全てのわだかまりが解けた4人の前に、レギオンの襲来する中、オートルーパーとはぐれた当梨が現われる。メリッサとシャオシャオの姿に驚く当梨に、シャオシャオはもう戦う必要は無いと言う。3人で行くべき場所へ行こう。

 彼女達の傍らで、E.D.C.基地に進入していくレギオンの肩には、例の黒髪の女の子が乗っている。その姿は、天桜司令官にも似ていた。3人が行くべき場所は彼女が知っているのだ。

 それは、ロディマスとシャオシャオが最初に出会った場所にして、全てが始まった場所、ジェニタルシステム。


■ドラマCDに続く

 最終決戦に向けて収束するストーリーは、シャオシャオとメリッサの和解を経て、遂に3人の主人公が一堂に会し、最終決戦の場へ向う。

 第34回でメリッサをおいて出撃したコンボイだが、今回のドラマでは、その後合流した時点から始まっている。コンボイがレギオンを統率できる理由についてはまだ語られていない。

 第32回から唐突に登場した黒髪の幽霊は、今回、天桜司令官に似ていると言及されており、第32回でシャオシャオがどこかであったような気がすると言ったセリフと符合する。天桜司令官は漫画版が初出のキャラクターだが、全てを知っているような素振りをする割には劇中での活躍は少なく謎の多い存在だった。
 前回、第36回で描かれた、カユの暴走に関する説明はまだ無いが、E.D.C.の人体実験に関連する事象と思われるので、完結編となるドラマCDで説明される可能性は高いだろう。

 最終決戦の場として名前が登場した「ジェニタルシステム」とは、シャオシャオとロディマスが最初に出会った場所という説明から、E.D.C.東京本部の地下施設のことと推測できる。設定では、この地下施設はレギオン発生の元となったガルバトロンが墜落した場所であり、「全てが始まった場所」でもある。「ジェニタル」(Genital)とは、生殖器を表す言葉だが…。

 今回のラジオ中では、玩具版オートルーパーxあたりの発売日は、12/28と言われているが、多くのネットショップ等では26日発売とされている。過去の新製品は、全て木曜日が公称発売日だったので、今回も28日(木)が正式の発売日なのかもしれない。付属のドラマCDで残る謎は解き明かされるのか?

 次週からは、「新展開」と言われているが、キスぷれの枠組みの中での新展開なのか、全く別の企画が始まるのかは定かでは無い。しかし、番組自体が継続するという事は、「キスぷれ」の枠内での新展開という可能性は高いと思われる。

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