トランスフォーマー・キスぷれ

第34回放送 2006年11月28日


 今回のラジオドラマは、メリッサの回。最終決戦の直前が描写されている。

 「おしえてTF情報局」では、ゲストにいつもの山崎正彦に加え、キスぷれのキャラクターデザイン等を担当した大嶋優木が出演。声優達からの質問に受け答えしていた。また、カセットロンセットに付属のCDに収録される「TRANSFORMER」のアレンジバージョンの一部も放送された。


●エピソード概要

 コンボイとメリッサは、明日、全てのレギオンを率いてE.D.C.東京に最終攻撃を仕掛けるつもりだ。だが、その作戦が成功したら、コンボイとメリッサには再び永遠の別れが待っている。二人は、今、最後のデートを楽しんでいるのだ。夕焼けの中、普段よりも粧し込んだメリッサに、コンボイは賛美の言葉を惜しまない。

 メリッサが小さい頃、コンボイに命を助けてもらって以来、彼女は毎日の様にコンボイに会いに行っていた。父親が不在がちだったメリッサは、コンボイに父親の代わりを求めていたのかもしれない。メリッサはコンボイと幸せな時間を過ごしたのだ。後に、ユニクロン戦争で戦死したコンボイに、こうして再び会う事ができたのに、また別れなければならない運命に、メリッサはその夜、コンボイの胸の中で泣き咽ぶのだった。

 翌朝、メリッサが目覚めるとコンボイはどこにも居なかった。メリッサを戦いに巻き込まない為に彼女をおいて一人で出撃したに違いない。しかし、メリッサが融合しなければコンボイは…。


■最終決戦に向けて

 今回のエピソードは、コンボイ達が最終決戦に挑む直前が描かれているが、コンボイがレギオンを率いてE.D.C.に攻撃を仕掛けるという状況からみて、これは漫画版第3回で描かれた戦いを想定したものと考えられる。漫画版では、何故コンボイがレギオンを率いているのか、それがコンボイの意思なのか、別の意思が働いているのかは定かでは無かったが、今回のラジオドラマで、少なくともレギオンを率いてE.D.C.に戦いを挑むのはコンボイの意思による作戦だという事が判る。後は、何故コンボイがレギオンを統率する事が可能なのか、という点は不明なまま残っている。
 作戦が成功すれば、再びの別れが待っているというのは、恐らく、ラジオドラマ第31回で言及されたコンボイの中のオートルーパー細胞に関連する事象だろう。これを排除するとコンボイは死亡するとされている。

 12月1日発売のハイパーホビー誌の記事によれば、12月下旬発売の玩具製品オートルーパーxあたりに付属するCDの新録ドラマでキスぷれストーリーは完結するとされている。ラジオの放送期間がいつまでかは不明だが、12月いっぱいまでの1クールで終了という可能性もあるかもしれない。いずれにしても、この最終決戦の顛末は今後のストーリーで語られるものと信じて待ちたい。

 今回のエピソード概要には反映していないが、コンボイとメリッサは過去に、よくバスケットをして遊んだとされている。過去にも、アニメ版初代トランスフォーマーのエピソード「マスタービルダー」では、地球人の少年スパイクとコンボイがバスケットボールで楽しむシーンが描かれている。
 また、海に連れて行ってくれると言ったコンボイが嘘つきだとも言われており、玩具製品コンボイxメリッサ付属のCDドラマのラストでの約束は結局履行されていなかった事が伺える。

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