トランスフォーマー・キスぷれ

第30回放送 2006年10月31日


 今回のラジオドラマは、当梨の担当回である。
 「おしえてTF情報局」では、前回に引き続き、タカラトミーの幸日佐志がゲストととして登場。カセットロン等の過去製品を多数持ち込んでTF玩具の特徴や面白さを声優3名に解説している。


●エピソード概要

 当梨が、初めてオートルーパーと融合した後、目覚めて最初に出会ったのは、子小隊メンバーのりんごだった。りんごは、目覚めた当梨にいきなりキスをして、あまつさえ舌を噛んだのだった。
 その後、りんごは自分のオートルーパーに当梨を乗せるが、揺れが酷くあたりは気分が悪くなってしまった。しかし、りんごは車を止めもせずに走り続けるし、誰も助けてはくれなかった。

 優しかったシャオシャオがE.D.C.を去った今、当梨が心を許せるのは、パートナーのオートルーパーだけなのだ。シャオシャオは、オートルーパーに心を許すなと言っていたが…。自分のオートルーパーはきっと大丈夫だと信じてキスをする当梨であった。


■りんご

 今回のエピソードに登場する、りんごは、漫画版に登場するキャラクターで、ラジオドラマで言及されるのは今回が初めて。目覚めた当梨がキスされるという件は、漫画版第1回からの引用で、その後のオートルーパーでドライブをする部分は、ラジオドラマで追加された描写。「舌を噛んだ」というのは、漫画版では具体的に説明はされていなかったが、確かにそれと見える描写はある。
 いきなり舌を噛むのもそうだが、漫画版第3回では当梨に花輪を食べさせようとしたり、相当に分別の無い性格のりんごだが、本人は全く悪びれもせず、無邪気さの趣くままに行動しているように見える。漫画版第2回では、レジスタンスメンバーを躊躇無く嬉々として射殺するシーンすら描かれているのだった。

 さて、今回のエピソード、当梨が心を許せるのはオートルーパーのみと言っているが、漫画版第3回では、子小隊のメンバーとも一定の信頼関係を築いているように見えた。つまり、今回のエピソードは、E.D.C.入隊後、比較的時間の経っていない時期の心情を描いたものと考えられる。
 また、シャオシャオの事を「優しかった」と言っており、当梨とシャオシャオがE.D.C.内で直接の交流があった事が伺える。漫画版ではシャオシャオと当梨が直接交流する場面は描かれていないが、第1回でオートルーパーと分離した後の当梨が目を覚ます描写の後、コンボイ東京移送作戦までの間に一定の期間があったと考える事で解釈する事は可能だ。実際、第2回では冒頭から当梨が作戦任務に参加しているので、それ以前に描写されていない訓練期間があったと考えるのが妥当だろう。

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