トランスフォーマー・キスぷれ

第27回放送 2006年10月3日


 「りりあん萌えっちゃお」番組内のミニコーナーとして放送されていたキスぷれだが、この回から、番組は「トランスフォーマーキスぷれTF情報局」として、キスぷれを中心にトランスフォーマーシリーズ全般を取り扱う番組にリニューアル。
 パーソナリティは、りりあん萌えっちゃおのキスぷれコーナーに参加していた声優3名による。

 オープニングは、以前までキスぷれドラマパートの前に流されていた前説を流用。その後の主な構成は、従来通りのキスぷれドラマ、TFに関連する情報をTFゆかりの人物に聞く「おしえてTF情報局」、特定のシチュエーションを募集し、それに合わせて声優がアドリブでセリフを考える「こんな時どうする?」の3つのコーナーから成る。

 ドラマパートは、シャオシャオ回で終了した萌えっちゃお時代からのローテーションを引き継ぎ、当梨の担当回からのスタート。前回までは、ほとんどのエピソードは1〜2分以内だったが、今回は約3分の尺があった。

 「おしえてTF情報局」コーナーは、構成上、萌えっちゃお時代のキスぷれフリートーク部分に相当するが、ゲストを交えてトークが進行するのが特徴で、今回はタカラトミーのマーケティング担当者である山崎正彦がゲスト出演し、1984年のTF誕生の経緯等について説明した。


●エピソード概要

 おばけの苦手な当梨が体験した恐ろしいお話。

 ある日の深夜、当梨にトランスフォーマーの幽霊が取り憑いた。その幽霊の目的は、当梨のキスプレイヤー能力を利用してトランスフォーマーとしての機械の体を取り戻す事にあるらしい。しかし、その目論みは失敗に終わる。すでに当梨と幽霊トランスフォーマーの2つの魂の入れ物となった当梨の体は、これ以上、他の魂を持ったトランスフォーマーと融合する事は不可能だったのだ。

 幽霊トランスフォーマーは、次の試みとして、悪の天才科学者Dr.アーカビルを呼び寄せ、盗んだ戦闘機を改造させ新たなトランスフォーマーのボディを作り上げる。そして、その魂の無いボディにキスをすると、ついに新たな体を手に入れる事に成功。ここに、スタースクリームは復活した。

 しかし、スタースクリームに融合したままの当梨は、自らの意思でこの新しいボディの動きを封じる事に成功。そこに駆け付けた、オートルーパー隊の攻撃でスタースクリームは再びボディを失い幽霊として宇宙をさ迷う事になったのだった。


■スタースクリームの幽霊

 今回、登場したトランスフォーマーの幽霊は、途中で正体が明かされた通り、トランスフォーマー ザ・ムービー劇中で死亡したデストロンの航空参謀スタースクリームの成れの果て。幽霊としての登場は、アニメ・トランスフォーマー2010第7話「スタースクリームの幽霊」及び第16話「スタースクリーム復活」からの引用で、これらのエピソードでは、2005年のユニクロン戦争で死亡したスタースクリームが、幽霊となって暗躍した。キスぷれは、その間の2006年の話なので、2010の「スタースクリーム復活」に先駆けて自らのボディの復活を画策していた事になる。

 その復活のプロセスは、幽霊としての憑依能力とキスプレイヤー能力が交錯したややこしいものだが、要するにキスプレイヤーに憑依し、手っ取り早く第三者のトランスフォーマーと融合して新たなボディを得ようという魂胆。結果的には、キスプレイヤーの能力では3つの魂を同時に融合させる事が不可能な為に失敗に終わるが、今度は魂の無い空のボディに融合する事で復活を果たす。

 スタースクリームの新しいボディの建造に関わったDr.アーカビルは、初代アニメ版シリーズ第9話「地球消滅計画」等に登場したキャラクターでスタースクリームと結託する悪の科学者だ。
 戦闘機から改造されたという新しいボディは、この放送の直前に発売された、マスターピース版MP-3スタースクリームを想定したものと思われ、Dr.アーカビルもこのMP-3の商品にパイロットフィギュアとして付属している。

 また、電撃ホビーマガジン特製フィギュアとして発売予定の「あたりスクリーム」は、スタースクリームに憑依された状態の当梨を再現したものだと「おしえてTF情報局」中で言及されている。これは、フィギュアコレクション版あたりの制服のカラーを黒にリペイントしたもので、腕章にはデストロンのマークも描かれている。

 尚、今回は、9月末に発売された玩具製品「フィギュアコレクションあたり」に付属するドラマCDのレビューも同時にアップした。

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