海外の展開に於いて、89年度から展開された、”MicroMasters”シリーズは、当時、ブームだった超小型ミニカーのコンセプトをトランスフォーマーシリーズに導入した物である。国内では、‘90年に、「マイクロトランスフォーマー」シリーズとして発売された。 ここで紹介するパトロールチームは、マイクロTFシリーズの展開の中核となる超小型変形ロボットの4点パックで、それぞれのモチーフ毎に4種ずつのロボットがチームとしてセットされた商品だ。海外でのカテゴリ名は、”Micro Masters Patrols” となっている。 日本では、第一弾として発売されたこれら3種のパトロールチームだが、海外では第2期発売分として登場しており先行した商品(日本では、C−334〜336)に比べ、心なしか完成度が向上している様に思われ、モチーフもバラエティに富んだ物となっている。更に、デストロン(Decepticon)側に車型ロボットが、サイバトロン(Autobot)側に戦闘車両が存在する等、TFの世界観の中では変則的な構成になっているのが大きな特徴。ただし、日本では、ほぼ全てのマイクロTF商品が、サイバトロン側として発売される事になる。 尚、各チームとも、国内版では、写真最右側に位置するキャラクターが、チームリーダーとして設定されている。 |
ロボットモード
救急マシーン モード
単体名称 | ボータ | ピーポー | ファイアー | ホーリー |
海外名称 | Seawatch | Fixit | Red Hot | Stakeout |
海外では、Rescue Patrol (Autobot) として発売。日本版とは同仕様。 |
ロボットモード
コンバットマシーン モード
単体名称 | サンランナー | パワーボム | サイドトラック | ガンリフト |
海外名称 | Sunrunner | Flak | Sidetrack | Big Shot |
海外では、Battle Patrol (Autobot)として発売。配色が異なる。(下記参照) |
ロボットモード
未来マシーン モード
単体名称 | ブラックヒート | ロードハガー | デッドアワー | ギンガム |
海外名称 | Blackjack | Road Hugger | Detour | Hyperdrive |
海外では、Sports Car Patrol (Decepticon)として発売。 こちらも、日本版とは配色が異なる。(下記参照) |
■レスキューズ: 結果的にはキャンセルされたが、日本では当初、1989年度中に「マイクロマン」のシリーズ名で”MicroMasters”を販売する計画があり、おそらくは、そのタイアップとして、アニメ「トランスフォーマー・ビクトリー」中に「レスキューパトロールチーム」の4名がレギュラー出演している。 アニメ中では、まだ、パトロールチームと言う言葉は登場せず彼ら4名は、「レスキューズ」と呼称されており、キャラクターの名称は基本的には同一だが、玩具では”ボータ”とされているキャラが作品中では”ボーター”と呼ばれていた。 また、配色も玩具ではホーリー、ボータのダークグレーの部分が、アニメでは白になっており、当初の予定では、海外版とは異なるカラーリングで発売する予定だったであろう事が伺える。ちなみに、後のビデオアニメ「トランスフォーマー・ゾーン」に再登場した際には玩具通りのカラーリングに変更されていた。 |
■バリエーション: 第1期パトロールチームの3種は、初期発売分と後期発売分とで、パッケージのブリスターの形状や、台紙のデザインフォーマットが変更されている。これは、初期版のブリスターが場所を取る形状であった為の変更だと思われ、後期版では、パトロールチーム第2期以降と同一のブリスター形状となっている。 また、この初期版パッケージで出荷されたC−332 バトルパトロールチームは、カラーリングがカタログの写真や後期版の物と異なるが、これは生産工程での指定ミスによる物だと思われる。 具体的には、本来グレーで成型されるはずのパーツが、クリームイエローで成型されている事と、ブルーのパーツが紺色に近い色になっている事の2点。 |
バトルパトロールチーム初期版
■海外仕様: 海外に於いては、バトルパトロールチーム(Battle Patrol)とスーパーカーパトロールチーム(Sports Car Patrol)のカラーリングが異なる。”Battle Patrol”は、デザートカラーで、”Sports Car Patrol”は海外では、デストロン(Decepticon)側である事から、軍団のシンボルカラーであるパープル等を使用した配色となっている。 |
Battle Patrol |
Sports Car Patrol |