C−348 ダイアトラス



ロボットモード



バトルタンクモード

スペースシャトルモード


基地モード


 マイクロトランスフォーマー日本国内オリジナル展開の中核となる、パワードマスター・シリーズの単品としては最大の商品にして、本年度の総司令官であるダイアトラスは、先行したソニックボンバーの約1ヶ月後の7月下旬に発売された。


■電動パワードアクション:

 4種の変形モードを持つこの商品は、単3乾電池4本を内蔵し、それぞれのモードで特徴的な電動ギミックを持っている。
 バトルタンク 、スペースシャトルの2つのモードでは、電動キャタピラで走行、また同時にギアで動力伝達し先端のドリルが回転する。基地モードでは、そのキャタピラをベルトコンベアとして使用、マイクロTFの自動発進システムとなり、また同時に2基のベルトコンベアの間に設置された砲台が回転する。そして、ロボットモードでは、キャタピラが地面に対して垂直に接地する形となり、そのまま電動走行する事が可能だ。

 各モードでの電動ギミックの処理や、マイクロTFとの連動等、盛りだくさんな内容だが、その分、変形プロセス自体にしわ寄せが来ている様で、組み替えパーツが多く、各モードでの余剰パーツが多いのが難点。
 また、別売りのパワードマスターとの組み合わせで、「ビッグパワード」「スカイパワード」「ランドパワード」に合体する事が可能。


■星戦士パワードマスター:

”パワードマスター”は、設定上では、元々、惑星開拓用のトランスフォーマーであったとされており、この事から「星戦士」との別名で呼ばれる事がある。この呼び名は、ビデオアニメ版「トランスフォーマー Z(ゾーン)」の主題歌の中でも使われている。

 ダイアトラスは、サイバトロンの宇宙防衛基地建造計画である、「Z(ゾーン)計画」を成功に導いた功労者であり、のちに前総司令官であるビクトリーセイバーから指揮権を委譲され総司令官となった。また、超新星エネルギー「ゾディアック」の所有者でもある。


■各部のギミック:

 この商品は、先に書いた様に、変形時の余剰パーツが多いが、そのうちの幾つかのパーツは、組み替えて有効に活用する事が出来る。下図最左は、マイクロTF1体が搭乗する事が出来る「ミニマシン」(具体的な名称は無い)。そして、ロボットモード時には、基地モードのタラップ等を組み合わせて、「リフレックシールド」と呼ばれる盾を形成し、保持する事が可能である。ちなみに、同じくパーツ組み替えによって完成する銃は、「マグナショット」と呼ばれる。

 ロボットモード時の走行はさすがに不安定になるので、補助輪を使用しなければならない。ちなみに、スイッチの切り替えで後進する事も可能だ。

 2つのビークルモードでは、後部にマイクロTFを格納する事が可能だ。これは、基地モードでは、中央部の格納庫となり、スプリングアクションでマイクロTFを発車させる事も出来る。



■スピーダー:

 付属のマイクロトランスフォーマー「スピーダー」は、例によってキャラクターとしての設定は一切無いが、テレビマガジン誌 ‘90年9月号のカラー特集では、「ダイアトラスをたすける、むすこのマイクロトランスフォーマー」(以上、原文のまま)と紹介されている。

 トランスフォーマーにおける、親子関係がどういう物なのかは、知る由も無いが、この記述をありのままに受け止めるべきかどうかは、議論の余地があるかもしれない。

1990年リストに戻る。

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