C−330 ロケットベース


 海外では、1989年度に、Micromaster Rocketbase ”Countdown”として販売された商品で、ロケットを装備した、移動式発射台から大型基地へ変形する。”Micromasters”シリーズでは、最大の商品。(日本では、パワードマスター等、さらに高額の商品が発売されているが。)

 国内版は、基本的に海外と同仕様だが、C-331 レスキューパトロールチームが同梱されている。

 前年度(1989年)のアニメ トランスフォーマーV(ビクトリー)にも、サイバトロンの地球本部として、ほぼ毎回登場しているが、この時は、ロケットの代わりに、ギャラクシーシャトルを搭載していた。
 これは、1989年度中に「マイクロマン」のシリーズ名でTFビクトリーと平行展開が予定されていた時の商品フォーマットに準じた物で、当初は「ギャラクシーシャトル」の商品名で、ロケットの代わりにシャトルロボを同梱しての販売が予定されていた為。

 しかし、「マイクロマン」の販売プランは、キャンセルされ、翌1990年のトランスフォーマー・シリーズの中核、「マイクロトランスフォーマー」として、商品構成を再編成される事になった。

 プランの変更に伴なって、マイクロマン「ギャラクシーシャトル」は、1989年中にシャトルロボのみを、「C−326 ギャラクシーシャトル」として単品で発売し、基地本体は、新シリーズ、トランスフォーマーZ(ゾーン)の第1弾商品「C−330 ロケットベース」として、別々に発売された。
 その結果、当初、国内では削除される予定だったであろう、付属ロケットも無事に、日本上陸を果たせたのである。


ロケットベース(基本形)

同、後方より。

戦闘ビッグステーション(大型宇宙基地)

■ギミック説明:

 付属ロケットは、「ギャラクシーロケット」と呼ばれ、単独で基地モードに変形する。
マイクロTF共通のタラップは接続出来ないが、ロケットベースのヘリポートの一角に接続出来るようになっている。

 ロケット発射台の赤いパーツは、昇降用エレベータとして手動で、上げ下げできる。ここからどうやってロケットに乗り込むのかは「謎」と思われていたが、これには削除されたギミックが関係していた様だ。(その他のアイテム内「ロケットベース追加報告」参照。)

 別売りの「C−326 ギャラクシーシャトル」をロケットの代わりに搭載する事が出来るが、この時、車体後部の赤い砲座を取り外さないといけない。(パーツが干渉する)「マイクロマン」企画時のシャトルとのセット販売時のプランでは、この部分はどうするつもりだったのだろうか。

 アニメ TFビクトリーでは、移動発射台モード時の赤い砲座がある方を前方として、描かれていたが、実際の玩具は、こちらが後ろ側で、反対側にはちゃんと操縦席が用意されている。なぜ、前後を反対にして描かれていたのかは不明だが、当初の予定通りの、シャトルとの同梱販売を前提にするなら、搭載するシャトルがハッキリと見える側を前にして、より発射基地としての能力をアピールしよう、という意図があったのではないだろうか。
 その後の、ビデオアニメ トランスフォーマーZ(ゾーン)では、商品通りの方向を前方として描かれている。


 付属のマイクロトランスフォーマーは、月面車に変形する「ムーンレーダー」で、海外名称は、商品名である”Countdown”。

 この他に、「C−331レスキューパトロールチーム」の4体のマイクロTFが、付属して
いるが、仕様に変更点は無い。

ギャラクシーロケット(基地モード)

シャトル搭載

エレベータ

ムーンレーダー

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