メタルヴァースコレクション
MVC-01 サイバトロン騎士
ホットロディマス


 ダイキ工業から「メタルヴァースコレクション」という新たなブランド名で、2007年10月中旬に発売されたソフビ製完成品フィギュア。商品番号として「MVC-01」とナンバリングされている。税込み定価8610円。当初は、9月発売とされていた。



 製品はソフビ製の彩色済み完成品で、アニメ版ホットロディマスのイメージを忠実に再現している。ディテール等は、ほぼアニメ設定画を正確に再現しているが、プロポーションは設定画よりも等身を高くスマートに造型されている。頭頂までで約24センチとかなり大型のフィギュア。武器パーツ等のオプションは付属していない。

 基本的には立ちポーズ固定フィギュアで、ポージングを前提としてはいないが、間着(ソフビパーツ同士のはめ込み部)を利用して、両腕と頭部を回転させる事ができる。背中のウイングまで軟質樹脂製である為、先端部分に曲がり癖が付き易いのは数少ない難点と言えるだろう。

 付属の台座はキャスト製で重量があり、ピンでフィギュア本体を固定する事ができる。サイバトロンマークの部分は別パーツで、前後を逆にすると“HOTROD”(ホットロディマスの海外名称)の文字が彫刻されたネームプレートになる。また、パッケージの設定文によると、この台座は「タイムウォリアー・バトルスレッド」というデバイスで、時の門を開くことができるとされている。これは、この製品の独自設定と思われる。

 パッケージは、ホットロディマスのキャラクター設定の他に、メディアにおける活躍や関連玩具の発売を時系列順に紹介した年代記になっており資料性の高いものになっている。これには、ロディマスコンボイとしてのものも含め詳細に記述されており、主要なアニメ、コミックへの登場や歴代玩具製品はもとより、海外の絵本や、日本の雑誌連載コラムに至るまで、その活躍が記述されている。

 余談になるが、上記の年代記では、なぜかテレビマガジン連載のまんが版「ザ☆ヘッドマスターズ」における活躍の掲載が漏れている。このまんが版の最終回は、アニメ版では諸般の事情により描かれる事のなかった、新天地を求め宇宙へ旅立ったロディマスコンボイの地球への帰還が描かれており、「ロディマス史」を語るには外せない、非常に重要な内容となっている。

バストアップ


台座

■コンボイとホットロディマス■

 この製品は、アニメデザインを再現したソフビ製完成品という商品フォーマットや、シリーズ名、パッケージに使用されたイラスト等に、タイムハウス社から1999年に発売された「メタルフォースコレクション・コンボイ」との類似点が多く、恐らくは継続ラインとして企図されたのではないかと推測される。

 写真は、メタルフォースコレクション・コンボイと今回のホットロディマスを並べてみた所。サイズはロディマスの方が小さめだが、劇中ではこの程度のサイズ比で描かれている事も多く、ロディマスコンボイに変身した際には体格が大型化することも考慮すると、同スケールと考えて差し支えない範囲だろう。

 パッケージ裏面のイラストは、コンボイのパッケージのラベルに掲載されているものと非常によく似ており、明らかにシリーズの継承を意識したものに思える。


■パッケージイラスト比較■

メタルフォース・コンボイ

メタルヴァース・ホットロディマス


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