SNOW CAT

スノーキャット


 アメリカでは、2004年2月頃から発売された、デラックス・アソートwave2商品のひとつとして登場した。「スノーキャット」は、雪上車に変形するディセプティコンで、名前も変形モードも変わったが、前年のアルマダに登場した「サイクロナス」のバージョンアップキャラクターだ。

 ビークルモードの雪上車のモチーフになったのは、ハズブロが80年代に展開したアクションフィギュアシリーズ「GIジョー:リアルアメリカンヒーロー」の1985年度ラインナップで発売された同名ビークル「スノーキャット」で、後輪部がキャタピラのハーフトラックである点や、キャブの形状に色濃く反映されている。他作品の架空の乗物からモチーフを流用するのは異例の事。

 日本では、「SD-10 スノーストーム」の名称で発売されており、日本版では脚部等の紫の成形色の色味が異なる。


ビークルモード

ロボットモード


 ビークルモードでは、運転席を覆うウインドウに、別パーツで可動するワイパーが取り付けられており、その可動範囲以外を梨地処理にする事で、ウインドウの曇りを表現している。これは、モチーフとなったGIジョーのビークルの特徴だったものをそのまま再現したもの。運転席内部は、シートやハンドルがモールドされている。
 また、荷台部分に折り畳まれたミサイルランチャー2基と、前輪部、後部キャタピラ部のソリを展開したハイパーパワーモードに変化できるが、このソリを展開した状態は、GIジョーのビークルには無い、この商品独自の要素。ミサイルランチャーはスプリングで実際にミサイルを発射する事ができる。

 ロボットモードでは、基本的な関節はほぼ可動するフリーポーザブル仕様で、腕にはミニコンジョイントが1基設けられている。ロボット・ハイパーパワーモードは、ミサイルランチャーを前方に向け、脚部のソリを展開しスキー板のようにした形態。アニメでは、このモードでストックを握り宇宙を滑走しているが、ストックは玩具には付属していないアニメの独自設定。

 配色は、雪上車らしく白を基調に、紫やライトグレーの成形色が使われている。ミサイルランチャー等はクリアグリーン。

 私見だが、サイクロナスとは全く類似性の無いデザインや、ビークルモードがGIジョー起源だったりする辺り、本来はサイクロナスとは関係無く開発されていたものが、ストーリー上の都合でバージョンアップキャラとして登場したのでは無いかと思われる。

ハイパーパワーモード

ロボットモード前後


ビークルモード前後


エネルゴンウエポン&マイクロン装備


GIジョー版スノーキャット


2003年度バージョン

エネルゴン版との比較

 上の画像のGIジョー版「スノーキャット」は、2003年にアメリカのトイザらス限定商品としてリニューアル再販されたもの。1985年版との違いは、車体にグレーの迷彩塗装が加えられた事と、武装の変更、シールの材質変更等。基本的なスタイルには変化は無い。

 フィギュアは、左がスノーキャット付属の「フロストバイト」、右は1993年版「スノーストーム」。

エネルゴン・トップページに戻る。

inserted by FC2 system