GC-23

巨神司令官 メガロコンボイ

 2005年9月29日頃発売。

 巨大TFとマイクロンが共存する惑星ギガロニアのリーダー「メガロコンボイ」は、GFシリーズ5人目のコンボイである。この商品は、GFシリーズの通常ラインナップの最終アイテムとなった。惑星ギガロニアの他のTFは、アニメには登場するが、玩具はGFの通常ラインナップでの発売はされない。

 付属フォースチップは、「ギガロニア」のプラネットフォースを表す彩色が金色のバージョン。
 海外では、「メトロプレックス」の名称で発売される。


ビークルモード(巨大建設車)

ロボットモード

 メガロコンボイのビークルモードは巨大な建設車で、上部に付属武器「メガロアックス」を装備できる。このメガロアックスは、ビークルモード時には両端が、回転可能なバケットホイールと開閉するパワーショベルになる。可動部分が3個所あり好きな角度に折り曲げたり、基部から旋回させる事が可能。基部へのジョイントは2箇所あり、状況に応じてどちらかを選択できる(下図)。
 ビークルモードは海外版では、建設車両と戦闘基地の複合体と紹介されている場合もあり、単一の建設車両というよりは総合的に作業を指揮する移動基地的な存在かもしれない。

 ロボットモードへの変形は、関節部分を折り曲げていく比較的単純なものだが、非常に長身なプロポーションとなる。身長は、他の同クラス製品よりも二回りほど大きく、ユニクロンやスーパースタースクリームの肩辺りまで達するサイズ。
 基本的な関節部分は可動するフリーポーザブル仕様で、武器のメガロアックスを持たせたポージングを楽しめる。また、全身14箇所にマイクロンジョイントがあり、別売りのマイクロンを合体させる事も可能だ。



メガロアックス基部ジョイントその2

■メガロアックス・イグニッションギミック

 イグニッションギミックは手持ち武器となる「メガロアックス」に組み込まれている。
 そのギミックは、回転するバケットホイール部分の向きを合わせ(画像左)、本体中央部分をスライドさせてホイール基部と接続、この際にフォースチップスロットを覆うカバーが連動して展開、スロットが使用可能になる(画像中央)、そして、スロットにフォースチップに差し込むと、バケットホイールが左右に展開し斧に変形(画像右)、同時に中央のクリアパーツが発光しサウンドが鳴る。

 この一連のスライド展開ギミックは、バケットホイール時にフォースチップを挿入しライト&サウンド機能を作動させない為と、アックス形態時にホイールが回転しない為のストッパーを兼ねた、理に適った構造になっている。

 尚、メガロコンボイの手首は、ギャラクシーコンボイと共通規格で、説明書にも記載されているように、メガロアックスをギャラクシーコンボイに持たせる事も可能。

メガロアックス展開


付属マイクロン:ホリブル




 付属マイクロンの「ホリブル」は、2基のドリルを備えた作業車に変形する。マイクロンジョイントは健在だが、過去のほとんどのマイクロンにあったマイクロン・エンブレムはモールドされていない。
 パーツ構成は、マイクロン伝説のメガトロンに付属のマイクロン「バレル」に酷似しているが、ビークルモードでの脚部の折り曲げ方で差別化を計っている。
 ビークルモードのホリブルは、メガロコンボイのシャベルの上部に合体可能。これは、マイクロンジョイントでは無い専用の突起にはめ込む。

 海外名称は、「ドリルビット」。


シャベルに合体


EZコレクション ギャラクシーコンボイ メタリックバージョン



 日本版のみの要素として、EZコレクション・ギャラクシーコンボイのメタリック版が付属する。成形色をメタリックブルーとし、胸部等の赤がメタリックレッド彩色になっている。基本的な彩色のパターンは通常版EZコレクションに準ずる。

 メガロコンボイの巨体を引き立たせる為のアクセサリーとして付属したものと思われるが、雑誌記事によれば、アニメにおけるメガロコンボイとギャラクシーコンボイのサイズ対比は、ハイブリッドスタイル版ギャラクシーコンボイを参照して決められたとの事で、EZコレクション版はこれよりかなり小さい事になる。



マイクロン合体

ハイブリッドスタイル版との比較


謎の肩スライドギミック


 メガロコンボイの肩には、スライド機構が組み込まれているが、ビークルモード、ロボットモードともにパッケージ写真の状態では、スライドしておらず、実質的には不用なギミックである。しかし、実際に説明書通りの手順でロボットモードからビークルモードに変形させてみると、なんらかの中間形態が用意されていたであろう事実を読み取る事ができる。

 具体的には、説明書の「ロボットモードからビークルモードへのトランスフォーム」手順08番の写真で、ここまでに、肩のスライドを含む、ビークルモードへの変形には不用な手順がいくつかあり、プロセス的にも一段落している事から、ここは本来なら中間形態として意図された状態と考えられる(下図)。

 この形態では、胸部と脚部が通常のロボットモードよりも短くなるが、ヒザの部分の可動は維持されており、通常モードとは180度逆になる腰パーツは、本来なら「裏側」になる部分に丁寧に彩色が施されている事からも、意図して設計されたモードであると推測できる。

 恐らく、「巨人」というコンセプトをより強調する為に、身長の2段階変化が計画されていたのではないかと思うが、実際の製品ではなんらかの事情で説明がオミットされたのであろう。不自然な程に長身なプロポーションのメガロコンボイだが、これは「巨人モード」として強調されたプロポーションと考えれば納得が行く。また、この身長を低くしたモードは、他のギガロニアTFの重厚なプロポーションにも通じ、デザイン的な一貫性を見る事もできるだろう。

肩のスライド部


説明書図版08番

通常の状態

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