TRANS FORMERS
ROBOTS IN DISGUISE
カーロボット海外展開


 「トランスフォーマー・カーロボット」のアニメ、玩具が2001年から、アメリカで展開される。

 タイトルは、“Transformers Robots in Disguise”(一般的に“RID”と略す) これは、アメリカで最初にトランスフォーマーが開始された時のキャッチコピーの一つでもあり、原点回帰的な意味合いを含んでいると思われる。アニメは、英語吹替え版が2001年9月から放送開始。玩具は、6月から順次発売されている。日本で発売された商品とは、一部仕様変更されている物もあり、RIDオリジナルの商品もいくつか発売される。
 このページでは、RIDの玩具商品に関するレビューを取り扱う

商品リスト&レビュー■

BASIC(ベーシック)
年度 所属 英語名称 (日本語読み) 日本版名称 付記
’01 HOT SHOT (ホットショット) アートファイヤー 2体セット
’01 R.E.V. (レヴ) イーグルキラー
’01 W.A.R.S. (ウォーズ) ウォーズ 2体セット
’01 CROSSWISE (クロスワイズ) エックスカー
’01 IRONHIDE (アイアンハイド) オックス 2体セット
’01 MIRAGE (ミラージ) カウンターアロー
’01 PROWL 2 (プロールツー) (日本未発売) 2体セット
’01 SIDE SWIPE (サイドスワイプ) (日本未発売)
’01 SIDE BURN (サイドバーン) (日本未発売) 2体セット
’01 DAYTONUS (デイトナス) (日本未発売)
’01 MOVOR (ムーバー) シャトラー (*1)
’01 ROLLBAR (ロールバー) グリジバー (*1)
’01 RO-TOR (ローター) ヘプター (*1)
’01 ARMORHIDE (アーマーハイド) ダンガー (*1)
’02 OPTIMUS PRIME (オプティマス・プライム) (日本未発売)
’02 ULTRA MAGNUS (ウルトラマグナス) (日本未発売)
’02 X-BRAWN (エクスブローン) (日本未発売) 2体セット
’02 SCOURGE (スカージ) (日本未発売)
’02 OBSIDIAN (オブシディアン) (日本未発売)

(*1) デラックスサイズの“メガオクテイン”を含む5体で、RUINATION (ルイネーション)/バルディガスに合体。


DELUXE(デラックス)
年度 所属 英語名称 (日本語読み) 日本版名称 付記
’01 X-BRAWN (エクスブローン) ワイルドライド
’01 PROWL (プロール) マッハアラート
’01 SIDE BURN (サイドバーン) スピードブレイカー
’01 BRUTICUS (ブルーティカス) (日本未発売)
’01 SKID-Z (スキッズ) インディーヒート 2体セット
’01 WIND SHEER (ウインドシアー) (日本未発売)
’01 TOW-LINE (トゥーライン) レッカーフック 2体セット
’01 SKYFIRE (スカイファイア) (日本未発売)
’01 WEDGE (ウェッジ) ビルドボーイ (*2)
’01 GRIMLOCK (グリムロック) ビルドハリケーン (*2)
’01 HEAVYLOAD (ヘヴィーロード) ビルドタイフーン (*2)
’01 HIGHTOWER (ハイタワー) ビルドサイクロン (*2)
’01 MEGA-OCTANE (メガオクテイン) ドルレイラー (*3)
’02 X-BRAWN (エクスブローン) スーパーワイルドライド (*4)
’02 PROWL (プロール) スーパーマッハアラ−ト (*4)
’02 SIDE BURN (サイドバーン) スーパースピードブレイカー (*4)
’02 STORM JET(ストームジェット) ストームジェット
(*2) 4体で、LANDFILL (ランドフィル)/ビルドキングに合体。
(*3) ベーシックサイズの4体を含む5体で、RUINATION (ルイネーション)/バルディガスに合体。
(*4)RID版では、商品名の変更は無い。


MEGA(メガ)
年度 所属 英語名称 (日本語読み) 日本版名称 付記
’01 SKY BYTE (スカイバイト) ゲルシャーク
’01 DARK SCREAM (ダークスクリーム) ギルドー 3体セット
’01 GAS SKUNK (ガススカンク) ガスカンク
’01 SLAPPER (スラッパー) グッシャー
’01 RAILSPIKE (レールスパイク) ジェイファイブ (*5)
’01 RAPID RUN (ラピッドラン) ジェイセブン (*5)
’01 MIDNIGHT EXPRESS (ミッドナイトエクスプレス) ジェイフォー (*5)
’02 NIGHTCRUZ (ナイトクルーズ) (未定) 3体セット
’02 MIRAGE GT  (ミラージ ジーティー) (未定)
’02 SCAVENGER (スカベンジャー) (未定)
(*5) 3体で、RAIL RACER (レールレーサー)/JRXに合体。


ULTRA(ウルトラ)
年度 所属 英語名称 (日本語読み) 日本版名称 付記
’01 MEGATRON (メガトロン) ギガトロン
’02 GALVATRON (ガルバトロン) デビルギガトロン


SUPER(スーパー)
年度 所属 英語名称 (日本語読み) 日本版名称 付記
’01 OPTIMUS PRIME (オプティマス・プライム) スーパーファイヤーコンボイ (*6)
’01 ULTRA MAGNUS (ウルトラマグナス) ゴッドマグナス (*6)
(*6) 2体で、OMEGA PRIME (オメガプライム)/ゴッドファイヤーコンボイに合体。


その他 限定品等
年度 所属 英語名称 (日本語読み) 日本版名称 付記
’01 CRYOTEK (クライオテック) クライオテック
’02 SCOURGE (スカージ) ブラックコンボイ
’02 MEGATRON MEGABOLT 
(メガトロン メガボルト)
メガトロン メガボルト
’02 SIDEWAYS(サイドウェイズ) サイドウェイズ 2体セット
’02 AXER(アクサー) アクサー
’02 AIR ATTACK OPTIMUS PRIMAL
(エアアタック オプティマス プライマル)
エアアタックオプティマスプライマル
’02 HOT SHOT (ホットショット) (アートファイヤー) クリア版
’02 R.E.V. (レヴ) (イーグルキラー) クリア版
’02 W.A.R.S. (ウォーズ) (ウォーズ) クリア版
’02 CROSSWISE (クロスワイズ) (エックスカー) クリア版
’02 IRONHIDE (アイアンハイド) (オックス) クリア版
’02 MIRAGE (ミラージ) (カウンターアロー) クリア版
’03 RUINATION (ルイネーション) (バルディガス) 迷彩版
’03 DREADWING & SMOKUJUMPER
(ドレッドウインド&スモークジャンパー)
ドレッドウインド&スモークジャンパー
’03 DESTRUCTICON SCOURGE
(デストラクティコン スカージ)
デストラクティコン スカージ
’03 DESTRUCTICON BLUDGEON
(デストラクティコン ブラジオン)
デストラクティコン ブラジオン
’03 HOT SHOT (ホットショット) (アートファイヤー) クリア版
’03 R.E.V. (レヴ) (イーグルキラー) クリア版
’03 W.A.R.S. (ウォーズ) (ウォーズ) クリア版
’03 CROSSWISE (クロスワイズ) (エックスカー) クリア版
’03 IRONHIDE (アイアンハイド) (オックス) クリア版
’03 MIRAGE (ミラージ) (カウンターアロー) クリア版
’03 JHIAXUS (ジアクサス) (日本未発売)
’03 MEGABOLT (メガボルト) (日本未発売)
’03 LANDFILL (ランドフィル) (ビルドキング) イエロー版



本リストの表記について。

 キャラクターの英語名称、日本版名称ともに、玩具パッケージの表記を基準としました。
 英語名称に付記した日本語読みは、必ずしも正確な発音を表している物ではありません。(英語の発音をカナで正確に表記する事は不可能です。)
また、より原語発音に近いカナ表記が可能な物でも、主観により、あえて馴染み易い(と思われる)表記で表している箇所もあります。

 所属軍団は、軍団のシンボルマークにて表しました。
 “AUTOBOTS”
(オートボッツ) 日本版では、「サイバトロン」。  “PREDACONS”(プレダコンズ) 日本版では、「デストロンガー」。
“DECEPTICONS”(ディセプティコンズ) 日本版では、「コンバットロン」。悪のビークルタイプTFの総称。RIDでは、G1デストロンマークに変更。


■仕様変更

 RID版商品は、基本的には、カーロボット商品と同一だが、配色や形状に一部差異がある
商品も多い。これは、海外ユーザーの嗜好や、安全基準に合せた変更だと思われる。
 特記すべき点に、ビークルモード時のボンネット等にオートボット(サイバトロン)のエンブレ
ムマークが、プリントされている事が挙げられる。過去、G1時期のトランスフォーマーは必ず、
エンブレムマークのシールが貼られる様になっていた事を思い出させる。



ボンネットのプリント

■パッケージ

 商品構成は、BW以来のサイズによるグレード分けを踏襲しており、ベーシック、デラックスがブリスター、
メガサイズ以上がボックスパッケージとなっている。元々、日本での商品展開ではサイズによる分類という
概念自体が存在しなかったので、グレードを合せる為にスパイチェンジャーは2体セットでベーシック、メタ
ルビーストは3体セットでメガサイズに分類されている。当然、グレードが同じ商品は同じ価格で販売される
事になるが、日本での定価と照らして見ると、やや計算が合わない物も。

 RIDでは、アメリカ版商品でも、三ヶ国語を併記したパッケージを採用しており、この為、スペースの関係上、
トランスフォーマー商品の特徴である、テックスペックが記載されていない商品が存在する。また、従来ブリ
スター商品は、台紙の裏面に変形説明書が掲載されていたが、これもスペースの都合か、パッケージ内に
別途封入されている。この時期のハズブロ社商品には、他シリーズにも同様に三ヶ国語を併記した商品が
見受けられるが、これが今後のスタンダードになるのかもしれない。

 また、パッケージ裏面に記載されたストーリー部で2001年度商品では、「メガトロン率いる悪のプレダコン〜」
等と表記されていた個所が、2002年度商品では全て「ディセプティコン」に変更されている。

 なし崩し的に、「オートボットvsプレダコン」という当初のコンセプトは消え、敵側もビークルタイプのTF主導に
移行していった。
 
ベーシック2パック
 
メガサイズ・3パック
 
 台紙裏。ベーシック(左)とデラックス(右)。
 


■導入への道程

 当初、アメリカでのトランスフォーマー・2001年度展開は、前半を2年目に突入していたビーストウォーズの
続編シリーズ“Beast Machines”(BM)の継続展開、後半をBW〜BMの世界観を継承、発展させたと思わ
れる新シリーズ“TransTech Transformers”を並行して展開するプランがアナウンスされていた。しかし、
折からのBM玩具、アニメの人気不振の影響か、程無くして“Trans Tech”及び、春以降のBMの商品展開中
止が伝えられ、その代替として2001年下半期からは、日本で2000年に展開された「トランスフォーマー・カー
ロボット」の玩具、アニメがほぼそのままの形で導入される事になった。

 近年、アメリカでも日本独自の商品に対して、一部をインターネット通販商品として販売したり、“Dinobots”
のサブカテゴリ名で一部仕様変更した商品を導入する等の動きが見られたが、日本製アニメそのものを輸入
し、商品展開もほぼそっくりそのまま持ってくるという展開は、トランスフォーマー開始以来初めての事。


 これは、裏を返せば、“Beast Machines”の展開が如何にアメリカのファンに受け入れられていなかったか
という事の証明であり、TFブランド継続の為には、日本の展開をそのまま転用してでも、早急な路線変更をせ
ざるをえない所まで追い込まれていた事を示しているのだろう。(路線変更への期間的余裕があれば、当然、
アメリカ独自のメディア展開、商品ラインナップを用意していたでしょう。)

 しかし、カーロボットの海外進出が、今後の海外でのトランスフォーマー展開に影響を与えるであろう事は間違
いなく、2002年度以降の商品ラインナップにどのようにフィードバックされるのか、成り行きが注目される。


トップページに戻る。

inserted by FC2 system