D−001 ギガトロン


悪のデストロンガーのリーダーであるギガトロンは、「闇の破壊神」の肩書きを持つ、6段変形のトランスフォーマーだ。

「カーロボット」の基本設定では、悪の側が、ビーストタイプという事で、このギガトロンも、6つのモードの内の2つをビースト
タイプのモードとし、全体のデザインも生物的な曲面で構成され、「破壊神」の名に相応しく全身にメッキパーツやクリア
パーツによる装飾を施されている。
主要な間接可動部には、ラチェットが入っていて、カチカチと気持ち良く可動させることが出来るが、6段変形の各形態に
おいては、これが災いとなって、各パーツの微妙な位置決めが難しくなっている。特にビークルタイプのモードは、左右で
キッチリとパーツの平行を出したい所だが、なかなか上手く決まらないのが残念だ。

アニメ劇中では、6つの各形態で性格が異なるという、多重人格者として描かれている。この人格の分裂は、雑誌記事に
よれば、各モードの制御に、それぞれプログラムの異なる6台のコンピュータが使用される事に起因する、とされている。



1.ギガトロン

基本となるロボットモード。
各部の装飾や、プロポーション等、一見、6段変形するとは思えない
様な、まとまったスタイル。

手持ち武器は、両刃のランサー状の形態だが、2つに分離させて、
両方の手に持たせる事も出来る。また、刃の部分は、ミサイルとして
発射する事も出来る。

胸には、他のデストロンガー達と同じく、エンブレムが刻印されたクリ
スタルを持つ。

悪のリーダーとしての威厳を持った性格。

2.ギガバット

コウモリ型のビーストモード。頭部が、ロボット時の顔に
コウモリの口を模した、マスクを装着するだけというのが
面白い。

アニメでは、催眠術を操る、ずるがしこい性格となっている。

3.ギガドラゴン

双頭のドラゴンモード。アニメでは、最も登場頻度が高く、これが彼
本来の変形モードであるらしい。乱暴な性格。

ロボット時の脚部がドラゴンの首になり、いわゆる「逆立ち」状態に
なるので、上半身と下半身のバランスが崩れてしまっている。

ドラゴンの腕は、ロボット時に、腰回りのベルト状に処理されるのが、
デザイン的に秀逸である。

4.ギガジェット

胸に収納された着陸脚と腕部の車輪で、きちんと3点支持
され、車輪も回転する。
性格は、攻撃的。

5.ギガフォーミュラ

車輪が、きちんと4点で接地し、転がし走行させる事ができる。
これだけ複雑なデザイン、変形をこなしながらも、こういった基本的な
部分を疎かにしない姿勢には、好感が持てる。

性格は、「沈着冷静」とされているが、現時点(5話終了)では、一度
もアニメに登場していない。サイバトロンとのカーチェイス等、見せ場を
演出する方法は沢山あると思うのだが。

6.ギガハンド

ギガトロンの6つの変形モードの内、もっとも奇抜な形態。
「右手」である。

ともすれば、形だけの物になりそうな形態だが、レバー操作で、
手を「握る」アクションを再現でき、”手の掌”という形態に対して、
プレイバリュー的な側面から、意味性を与えている。

この形態では、性格は表に出ず、無心に破壊を続ける。

5/4/00作成


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