「トランスフォーマー・カーロボット」シリーズの中心となる、スタンダードサイズの自動車型のロボット。 C−002〜004までの3名(ワイルドライド、マッハアラート、スピードブレイカー)は、「カーロボ3兄弟」 と呼ばれ、ワイルドライドは、その長男にあたる。 商品的には、過去の「ダイアクロン・カーロボット」シリーズのコンセプトである、”リアルな自動車からの ロボットへの変形”を踏襲しつつ、ビーストウォーズ以後のスタンダードとなった、ロボット時の間接可動 や、武器パーツの収納といった要素を加えている。 カーモードでは、ゴム製のタイヤや、メッキパーツのホイール、クリアーパーツのウインドウが、リアル感 を高めているが、このウインドウ部分は、実は、カーモードのボディ全体がクリアーパーツで成形されて おり、ウインドウの部分を残してシルバー塗装する事によって、再現されている。また、フロントライトや、 テイルランプも同様にクリアーの地を残して再現されており、この手法は、パーツ数を増やさずに強度を 保ちながら精密感を高める事や、製品としてのコストダウンにも有効な手段だと思われる。 参考までに、2000東京おもちゃショーで参考展示された、「ワイルドライド クリアーバージョン」は、この 塗装工程を省いて、クリアー成形の地をそのまま露出したもの。 |
ビークルモード(4WD) |
ロボットモード |
ギミック説明: カーモード時には、運転席の部分にロボット頭部が来るようになっていて、 これはアニメ劇中でも、きちんと描かれている。左右ドアと、ボンネットを開閉 することも可能で内部にはメッキパーツでエンジンが再現されている。また、 車体前面と下面のロールバーは、取り外してロボット時の武器パーツになる。 ロボット時には、ボンネットにあたる部分が、まるまる巨大な左腕になり、 これが「豪腕闘士」の肩書きの由来になっている。また、左手は親指が可動 する様になっており、武器パーツを持たせることが可能。 右腕は、左腕に比べて小さくアンバラスなデザインになっているが、こちらは ミサイル発射器になっており、武器パーツを発射することが出来る。説明書で は、左図の様に、発射器と右肩に設けられたジョイントの2箇所に武器パーツ を装着するのが基本状態とされているので、デザイン的には、この状態でバラ ンスが取れる様に意図されているのかもしれない。(左図) 武器パーツは、他にも、ロボット時の背中になるルーフ部の裏側に装着する こともでき、アニメの作画設定画では、こちらの状態で描かれている。(上図) ちなみに、左図で装備している、武器パーツの名称は、それぞれ、左手に握っ ている物が「メリケンナックル」、右肩の物が「トランスファウスト」、右手の発射 器jに装着されているものが「スペツナズブレード」。カーモードのボンネットは、 「ワンダーボンネット」と名づけられている。 |