パッケージ
OIL SLICK

(オイルスリック)

 アメリカでは、2008年7月頃から発売された、デラックスクラス・アソートwave3から登場した商品のひとつ。
 オイルスリックは、オートバイに変形するディセプティコンで、アニメイテッドシリーズでは、初の玩具オリジナルキャラクター。


ビークルモード

ロボットモード


ビークルアタックモード


 オイルスリックは、アニメ製作スタッフの関与しない玩具独自のキャラクターとしてハズブロ側でデザインされた。この玩具の発売の時点までに放映されたアニメのエピソードには勿論登場しないが、コンベンション等の発言で、後のシーズンでの登場の可能性が示唆されている。また、IDWから出版されるコミックには登場させる旨の発言もされている。

 オイルスリックのビークルモードは、いわゆるチョッパーと呼ばれる形態のオートバイを基本としたデザイン。フロント部分にはヤギのドクロを模した装飾があるのが特徴。また、後部には、オプションパーツの樽を取り付ける事ができる。変形システムの都合か、車輪は前後それぞれ、左右に2個を合わせた形になっており、両手足に1個ずつ、計4個が配置される形になる。

 パッケージには記載されていないが、説明書には、ビークルアタックモードへの変形が説明されている。前後の車輪をそれぞれ左右に開き、前輪の内側にある爪を展開した状態がそれだが、頭部も露出されており、ほぼロボットモードを四つん這いにして車輪を接地させた状態。車輪が4つある事を生かした中間形態という事ができる。

 ロボットモードは、アタックモードの手足を伸ばして、マフラーを折り曲げて足首にする事で完成する。関節部分は、腕部の可動範囲にやや制約があるが、基本的な関節はほぼ可動するフリーポーザブル仕様。透明なフードで覆われた頭部はフードごと回転させる事ができる。
 この玩具で非常に特徴的なヤギのドクロの飾りは、ロボットモード、およびビークルアタックモードでは、特に強調される事無く左肩に移動している。

 付属パーツの2個の樽は、1個は分割して内部のチェーンを伸ばした鎖分銅のような武器にする事ができる。このチェーンは、パッケージの写真等では金属製の長いものが使用されているが実際の製品では、プラ製で長さも半分程度になっている。また、もう1個の樽はフタの開閉ギミックがあるが、設定によれば、オイルスリックはビークルモードで樽に詰め込んだ化学兵器をばら撒いて攻撃するとされており、そのような用途を想定したギミックと思われる。どちらの樽も固定用のピンで手の平に取り付ける事ができる。

 カラーリングは、全身2色のグリーンを基調とした配色で、頭部フードはクリアグリーン成型。タイヤや樽はブラックの成型色である。胸元にはディセプティコンのエンブレムと、胴体正面から側面にかけて猛禽類が翼を広げたようにも見える意匠がプリントされている。

 グリーンの毒々しい配色や頭部のフードは、化学兵器を扱うイメージに由来するものと思われ、実際に、そのような設定が成されているが、その一方で、プロールと共にサイバートロン星の格闘技サーキット・スーの訓練を積んだという設定も付記されている(どのような状況で、オートボットであるプロールと共に訓練したのかは不明)。




うしろ



樽の展開


樽の変形した武器を両手に装備

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