アメリカ版パッケージ
DARKMOUNT
(ダークマウント)

ジェネレーションズ・デラックスクラスwave2から登場した商品。アメリカでは2010年8月頃から発売された

マーベルコミックに登場したキャラクター、「ストラクサス」(STRAXUS)をリメイクした商品。商標上の都合で名称は「ダークマウント」に変更されているが、設定上はストラクサスその人であるとメーカー側からコメントされている。



ハーフトラックモード

ロボットモード



ダークマウントの元キャラクターであるストラクサスは、マーベルコミック版トランスフォーマーの第17、18号などに登場したディセプティコンの暴君の一人で、メガトロン不在のサイバートロン星の一地域を支配していた。今回の商品名ともなっている「ダークマウント」とは、彼が居城とする要塞の名称からの流用。

ストラクサスの変形モードは、後のガルバトロンにも似た飛行砲台だったが、今回の製品ではハーフトラック型の自走砲が変形モードとして採用されている。また、第3形態として本来の変形モードを想起させる砲台モードへの変形が加えられている。
他に、ムービーシリーズの『RA-26 リーコンアイアンハイド』のような、オプション武装3個を全身の数箇所に配置された手すり状のモールドに自由に取り付ける事ができるギミックがある。

■ビークルモード


ビークルモードの自走砲は、砲塔を搭載したハーフトラックで、砲塔は旋回可能、主砲は上下に可動する。画像では、砲塔上にグレーのオプション武装3個を取り付けてあるが、位置はこれ以外の場所にも自由に変更できる。変形ギミックの都合で、車体に比べて砲塔がかなり大きめのスタイルになっている。前輪とキャタピラ下面の車輪でコロ走行が可能。

■砲台モード

砲台モードは、説明書では「バトルステーションモード」とされている。変形はビークルモードから、キャタピラ部分と運転席部分を放射状に開いて固定脚とし、砲塔を前後逆にする簡単なもの。砲塔の後部には、ハンドル状のバーを展開するようになっている。この状態では、恐らく完全な固定砲台になるものと思われ、車輪は接地していない。

■ロボットモード

ビークルの砲塔部が脚部に、キャタピラ部分の裏側に内蔵された腕部を展開し、車体前半部が胴体になるといのが大まかな変形パターン。ビークルモードの砲塔のサイズが車体に比べて大きくなっているのは、脚部が丸ごと砲塔になる変形パターンの為。主砲は、取り外して展開すると、手に持たせられるツルハシ状の武器になる。

プロポーションは、コミックでの寸胴体型から、上半身のボリュームに重点を置いた筋骨隆々としたスタイルにアレンジされている。関節可動範囲はなかなか広く、特に両肩は付け根が前後にスイングする構造になっており、ツルハシ状の武器を両手で持たせる事もできる。

■カラーリング

全体のカラーリングは、青とグレー(シルバー)で、アクセントカラーとして、赤と金色が入る。ストラクサスのコミック本編中の配色は、17号と18号では異なっており、17号では赤の、18号では黄色(金色)のアクセントカラーが入る配色になっていたが、今回の製品では、その両方の要素を組み合わせたイメージ。

車体前部と砲塔左側面に「M17」のマーキングが入っているが、これは恐らくストラクサスの初登場回であるマーベル(M)コミックの17号を示すものと考えられる。そのほか胸部に小さくディセプティコンエンブレムがプリントされている。


バトルステーションモード


コミックにおけるストラクサスの変形モード
(マーベルコミック18号より)

  
うしろ姿3態

説明書には、背中のバックパックにツルハシを収納できるという記述があるが、明確なジョイントがある訳では無く、収納状態がわかる図版も無いので今回は省略。



ブラスターとの対決

  


マーベルコミック第18号の表紙絵を、奇しくも同時期の発売となったブラスター(ブロードキャストの原語名)のリメイク商品「デヴァイスレーベル・ブロードブラスト」を使って再現。

ダークマウントはツルハシを両手持ち。ブロードブラストには、G1ブロードキャストの銃を持たせてある。

同号でストラクサスは、スペースブリッジを巡る闘いの最中、ブラスターとの一騎打ちに破れ破壊されてしまう。米国版マーベルコミックにおいては、2話のみの登場だったが、独自のエピソードを追加挿入しているイギリス版では破壊されたボディから頭部が回収され、その後のストーリーでも活躍の場が与えられている。

18号表紙


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