パッケージ
EVAC
(イーバック)

アメリカでは、2010年3月頃から発売された、デラックスクラス・アソートwave10から登場した商品のひとつ。2010年度向けのテーマである「NEST・グローバルアライアンス」のラインナップ。

イーバックは、2009年に発売されたブレイズマスターのリペイント製品で、レスキューヘリコプターに変形するオートボット。映画には登場しない玩具のみのキャラクター。

日本未発売。



レスキューヘリコプターモード

ロボットモード


イーバックは2009年に発売された、ブレイズマスターのリペイント製品で、レスキュー仕様のカラーリングが施されている。

2008年には、オールスパークパワー・シリーズでヴォイジャークラス・ブラックアウトの仕様変更アイテムとして同名のキャラクターが発売されており、今回のバージョンは設定文を読む限りでは同一キャラクターの新バージョンと受け取れる(テックスペック数値は全く同じ)。

ビークルモードのカラーリングは、2008年のヴォイジャークラス製品を踏襲したオレンジとホワイトの配色だが、オレンジの色味はかなり異なり、機首とテイルの塗り分けは、それよりも1986年のG1プロテクトボットのメンバー・ブレイズ(日本名グレイズ)に似ている。G1ブレイズはオレンジでは無くレッドという配色という違いはあるが、マーキングとしてプリントされている「C-72」は日本でのG1ブレイズの商品番号であり、G1プロテクトボットへの敬意をあからさまに主張している。とはいえ、あくまでカラーリングに類似性を持たせているだけで、設定上はG1ブレイズとの関連性は見られない。

ギミックは、リペイント元製品のブレイズマスターと変わらず、ボタン操作によるメインローターの回転や、ビークルモードでの着陸脚の収納など。

カラーリングは、前述の通り、オレンジとホワイトのツートンカラーに、ローターや関節パーツなどが黒の成型色。ウインドウはクリアブルー。ビークルモードの機体には「RESCUE」「C-72」オートボットエンブレムなどが黒でプリントされ、テイルローター部には白でオートボットエンブレムがプリントされている。



うしろ



奥から、2008年版イーバック、今回のイーバック、"C-72グレイズ”

ブレイズマスターとの比較




左:ブレイズマスター、右:イーバック

塗装パターンが全く違うブレイズマスターとは、成型色と彩色部分の配分もかなり異なる。イーバックでは、側面の窓が彩色で増えているが、元々窓のモールドは存在しており、ブレイズマスターでは恐らくマーキングの都合でオミットされたもの。本来クリア成型の部分も水色に彩色されているが、これはこの裏側にボールジョイント受けのパーツがある為と考えられる。

モールドの変更
 

ブレイズマスターでは、風防の下端に位置決め用のピンが突き出ていたが、イーバックではそれが無くなっている。

ゲーム版プロテクトボット

今回のイーバックと直接的な関係は無いが、海外でアクティヴィジョン社から発売されたテレビゲーム『トランスフォーマー・リベンジ・オブ・ザ・フォールン ザ・ゲーム』には、雑魚キャラとしてプロテクトボット・スナイパーというヘリコプター型のオートボットが登場する。

同ゲームのデザインを担当したケン・クリスチャンセンが自ブログで公開したコメントによれば、このキャラクターは当初、テイルローターの無いタイプのヘリコプターとしてデザインされていたが、ハズブロ側からの要請でテイルローター型のデザインに変更し、ロボットモードではそのテイルローターを背中に配置するように修正したという。これに関して彼は、ブレイズマスターの玩具のリペイント製品としてプロテクトボット・スナイパーを発売できるようにする為の変更要請だったのではないかと推測している。

実際にそのような意図があったのかは不明だが、その後発売されたブレイズマスターのリペイント製品であるイーバックが、キャラクター設定とは関係無くG1プロテクトボットへのリスペクトを現していているのは、この経緯から二転三転し、プロテクトボットという題目だけが継承された結果ではないかと考える事もできる。
(注:推測の上に推測を重ねたものなので、情報としての信憑性は担保されない)


外部リンク:ケン・クリスチャンセンのブログ
 *プロテクトボット・スナイパー スケッチ
 *プロテクトボット・スナイパー ビークル初期デザイン
 *プロテクトボット・スナイパー ビークル決定デザイン
 *プロテクトボット・スナイパー ロボット決定デザイン

プロテクトボット・スナイパー

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