パッケージ

SALVAGE

(サルベージ)


 アメリカでは、2008年4月ごろから発売されたデラックスクラスアソートwave9から登場した商品のひとつ。「オールスパークパワー」シリーズに属する。

 サルベージは、ドロップキックのリペイント商品で、映画には登場しない玩具オリジナルのキャラクター。オールスパークの影響で新たな生を受けたオートボット。

 日本未発売。



ビークルモード

ロボットモード


 製品は、ドロップキックのリペイントアイテムで特に形状が変更された箇所は無い。今回は、ドロップキックとは逆にオートボット側での登場になり、元々、オートボット側ドローンのデザインで造型された経緯を考えると順当な配置と言えるが、玩具パッケージの設定によれば、サルベージはドローンでは無く、オールスパークのエネルギー放出の影響で生まれた新たなオートボットとされている。

 そのカラーリングは、アメリカで1970年代に放映された、廃品リサイクルショップを舞台にしたシチュエーションコメディドラマ「サンフォード・アンド・サン」(Sanford and Son)に登場する真っ赤なクラシック・ピックアップトラックをモチーフにしたもので、ドアにプリントされた「SPARKPLUG & SON SALVAGE」のマーキングもそれをもじったものである。「SPARKPLUG」(スパークプラグ)は、言うまでも無く、G1アニメに登場する人間キャラクター・スパイクの父の名前からの引用。

 サルベージの設定では、「スパークプラグ&サン・サルベージ」(元ネタ同様のリサイクルショップと思われる)のトラックがオールスパークの影響で生を受け、その後もディセプティコンとの戦いよりも、スパークプラグと共に廃品回収業を営むことに幸せを感じているという。ここで言うスパークプラグは、廃品業者の経営者であって、G1キャラクターとは無関係の別人だろう。


 ギミックは、ドアと頭部に内蔵されたオートモーフ・アクションや、荷台カバーのレバー操作で、キャプチャークローが展開するアクションがある。基本的にドロップキックと同一なので詳細はそちらを参照。

 配色は、カーモードでは前述の通りの真っ赤なカラーリングにドアに「SPARKPLUG & SON SALVAGE」のロゴとオートボットエンムレムが白でプリントされている。ロボットモードでは、胴体や腕、脚部等にカッパーの成型色が用いられている。また、アンテナ等はシルバー、関節パーツ等はガンメタの成型色。ウインドウやライト等はクリアグリーン。
 オールスパークパワー製品に特徴的なライトブルーのアクセントは、頭部や胴体、下碗部、腰部等のディテールに入れられている。
 胸部には、黒でオートボットのエンブレムが入れられている。



うしろ


ドアのマーキング

ドロップキックとの比較



 ドロップキックは、カーモードこそ奇抜なグラフィックが印象的だったが、多くのパーツがグレーで成型されていた為、ロボットモードは全体的に地味なイメージ。サルベージは、赤とカッパーの成型色で豪華な印象になった。

サンフォード・アンド・サンのトラック

 画像は、イリノイ州ロスコーにある、自動車博物館「ヒストリック・オート・アトラクション」の所蔵品。
 ドアにマーキングされている、「SANFORD AND SON SALVAGE」は、ドラマの舞台となる廃品リサイクルショップの名称。今回の製品が、明らかにこれをモチーフとしている事が一目で理解できる。

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