パッケージ
DECEPTICON FRACTURE
(ディセプティコン・フラクチャー)
 アメリカでは、ウォルマート限定商品として2008年9月頃から発売された「ムービー・オフスクリーン・リペイント」デラックスクラス第2弾アソート3種の内のひとつ。
 このアソートで発売された3種の製品は、いずれも過去のシリーズのキャラクターから、設定、配色等を引用しているのが特徴だが、ハズブロのスタッフの発言では、これらは当初ユニバース・ラインでの発売を想定していた為という。

 フラクチャーは、1980年代にトンカ社が発売したゴーボッツ・シリーズという、トランスフォーマー以外のシリーズからのキャラクター引用だが、商標上の都合で名称が変更されている。製品は、クラシック・シリーズのミラージュのリペイント製品で、引用元キャラクター同様に女性という設定。



レースカーモード

ロボットモード


 フラクチャーは、80年代の変形ロボットシリーズ「ゴーボッツ」に登場した、悪の女性キャラクター「クラッシャー」からインスパイアされたキャラクターだとハズブロ公式サイト等で発言されている。今回のキャラクター名称が「フラクチャー」なのは商標上の理由だが、どちらも言葉の意味としては類似したもの。実際の商品名には、さらに軍団名が付加され「ディセプティコン・フラクチャー」となっている。

 今回の製品は、ムービー・オフスクリーン・リペイントでは唯一のクラシック・シリーズからの流用アイテムで、ミラージュ(リジェ)をリペイントしている。元来、細身なスタイルは、女性キャラクターには相応しいと言えるだろう。

カラーリングは、黒をベースに白と赤のストライプが入った配色。ロボットの顔面がピンクなのは、アニメ版ゴーボッツのクラッシャーと同じ。ウインドウはスモーククリア成型、ロボットの眼は本来は同色のクリアパーツだが今回は黄色で彩色されており、採光ギミックは無くなっている。
 車体には、ノーズと側面に「1」のナンバーがプリントされている。胸部にはシルバーでディセプティコンのエンブレムがプリントされているが、ムービー版では無い通常の図版になっている。

 手持ち武器の銃は、「ネガティブ・エナジー・ブラスター」となっているが、設定文によれば、この武器よりもサイズミック・エナジー・ディスチャージャーを使用するのを好むという。これは、アニメ版ゴーボッツでクラッシャーが使用していた能力からの引用で、脚を踏み鳴らすと地響きのように発生するエナジーブラストでの攻撃を表している。



うしろ

オリジン

 「ゴーボッツ」は、日本のバンダイ製変形ロボット玩具「マシンロボ」の海外向け製品としてトンカから発売されたシリーズで、「クラッシャー」は、日本では「MR-20 ポルシェロボ」として発売された商品のゴーボッツ版だが、日本未発売の黒いカラーバリエーションがあり、ゴーボッツのアニメにはこちらのカラーで登場している。
 今回のフラクチャーのカラーは、この黒いアニメカラー版を踏襲したもの。また、カーモードに関しては、ロシアのF1マシンをベースに配色したとのコメントもあり、これは2006年に参戦した「MF1 M16」の事だろう。どちらも黒をベースに白と赤のラインという共通点がある。ゼッケンナンバー「1」は、玩具版クラッシャーからの引用。

参考外部リンク

アニメ版クラッシャー紹介
 (Challenge of the Gobots fan page)

玩具版クラッシャー(TFU. INFO)

MF1 M16(Google画像検索結果)

アニメ版クラッシャー

2007実写映画インデックスに戻る。

inserted by FC2 system